純情な人のように、さよなら
2010.01.24 Sunday
西江彩夏/桜城やや(2010年1月 BBN)
【あらすじ】
「あんたを愛してる。絶対にあんたを手に入れてやる」恋人は顔がよくセックスが楽しめればいい、そんな考えを持つエリート医師の柚木を無理やり抱いたのは、不遜な俳優・前岡。互いに恋愛感情はないはずが、時々年下の男が自分を想って言い放つ言葉に戸惑いを隠せない。しかも過去のトラウマのせいで、愛に臆病な柚木の心は、その想いを拒み続けてしまう。寂しさや本心を隠したまま、柚木はある決意をするが…。
【ひとこと感想】
すごい楽しみにしてた西江彩夏さんの三冊目のノベルズです。帯に『「愛」に悩む男たちの不器用な恋』とあるように、攻も受も違った意味で不器用な男たちでした。
ネタバレあるかもしれない感想は以下です。
【あらすじ】
「あんたを愛してる。絶対にあんたを手に入れてやる」恋人は顔がよくセックスが楽しめればいい、そんな考えを持つエリート医師の柚木を無理やり抱いたのは、不遜な俳優・前岡。互いに恋愛感情はないはずが、時々年下の男が自分を想って言い放つ言葉に戸惑いを隠せない。しかも過去のトラウマのせいで、愛に臆病な柚木の心は、その想いを拒み続けてしまう。寂しさや本心を隠したまま、柚木はある決意をするが…。
【ひとこと感想】
すごい楽しみにしてた西江彩夏さんの三冊目のノベルズです。帯に『「愛」に悩む男たちの不器用な恋』とあるように、攻も受も違った意味で不器用な男たちでした。
ネタバレあるかもしれない感想は以下です。
主人公の柚木は30歳の美形エリート医師。適当に都合のいい男をつまみ喰いしてはポイ捨てする鼻持ちならない男・・・のはずだったんですけど。ゆきずりの男を拾って自宅マンションに連れ込んで、攻めるつもりが攻められて?!危機管理の全く出来てない、ちょっとお馬鹿・・・というか危なっかしい男。
そんな柚木に付きまとうようになる年下の男・前岡。この男が、なんか、凄く、良かった。口先だけの気持ちの良い言葉とか、その場しのぎの優しさとか、そんな小手先の手管とか一切無しで、ただひたすら自分に正直な感情で柚木を愛する姿勢に、物語を読んでいる自分の方が絆されそうになりました(笑)
物語の内容としては『王道』というか、ありがちなお話かもしれないんですけど、その中で「ああ、このお話が好きだ」と思わせるのは、やはりその作家さんの持つ個性というか、言い回しであったり、雰囲気だったりといったものが自分の萌えのツボにハマるかどうかなのだと思うので。そういう意味では西江彩夏さんには、確実に私のツボを突く何かがあるんですよねぇ・・・。
作中に前岡が年上の柚木に向って「駄目な男を駄目だからって嫌うのは、なんか間違ってるんだよ。駄目な奴ほど愛してやるのが普通だろう。大事にしてやるべきだろう。」という台詞があるんですが、その言葉にキュンとしてしまったのは、読んでいる自分が駄目な人間だという自覚があるせい?
というか、本来なら「そんな君の、駄目なところも含めて全部が好きだよ・・・」って優しく囁くべきところなのに、仏頂面した男が「しょうがないな・・・・・・」といった風に言うところがツボなのかも。
もしかしたら、西江さんの描かれる不器用な攻の「ツン」と「デレ」の割合が私にとっていい感じの黄金比率なのかもしれないと今、ふと思いました。前の二作も攻の男性はちょっと難しいタイプで受が振り回されてる感があったので、そこらへんに萌えポイントがあるのかもしれません。
私はよく中学生の息子に「物事を安易に『萌え』で片付けるな」と説教されますが、世の中には「そう」としか伝えられない感情というか情動もあるのだと、息子もいつか思い知ればいいのに、と思います。


